刑事事件 [事例6]

泥酔して見知らぬ男性に重症を負わせてしまい逮捕→不起訴処分

20代男性
罪名結果
傷害罪 不起訴

背景

その日、Aさんは友人らとお酒を飲んでおり、いつになく酔っ払っていました。

帰宅する際、駅まで友人を見送ったところまでの記憶はあるものの、その後の記憶は泥酔していたため覚えておらず、次の記憶は、知らない男性ともみ合って頭を地面に打ち付けた場面でした。Aさんは自分の頭から血が流れており、知らない男性もいたため、怖くなって急いで家に帰りましたが、その後警察に呼び出しを受け、逮捕されてしまいました。

驚いたご両親が弊所に相談に来られましたが、ご依頼を受けたところ、翌日Aさんは釈放されました。罪名は傷害で、Aさんが酔って知らない男性に襲い掛かって怪我をさせたとのことでした。

Aさんは大学生であったため前科がつくことをおそれ、示談交渉を行い、不起訴を目指すことにしました。

対応

受任後、被害者に連絡を取り、怪我の具合を確認したところ、足首を骨折して入院中であり、手術やリハビリが必要になるとのことでした。
そこで、すぐに入院中の病院に行き、診断書等の資料を確認させてもらったところ、全治2か月程度の骨折とのことでした。

怪我の程度が重く、被害者の方も大変お怒りになっていたともあり、交渉が難航することが予想されたため、少しでも被害感情を和らげるため、Aさんのご両親と病院を訪れ、謝罪をしました。
また、その後Aさんご本人にも電話で被疑者に謝罪の機会を設けました。

結果

最終的には示談が成立し、不起訴処分となりました。

被害者の怪我の程度が重い場合、治療費・慰謝料の金額が高額になるだけでなく、被害感情が強く、交渉が難航することが予想されます。その場合、まずは気持ちの部分で納得してもらうため、本人やご家族に謝罪文を用意していただいたり、時にはご家族に謝罪に同行していただいたりすることもあります。
今回はそういった活動により、被害感情が和らぎ、示談成立につながったのではないかと思います。

刑事事件で示談交渉をご希望の際には、経験豊富な泉総合法律事務所にご相談ください。

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